JR 旅客制度入門
《自分用メモとして作りました。 以下は国内旅行業務取扱管理者試験の直前にあるSNSに投稿した もので、未検証・未推敲です。》 直前まとめ、JR運賃計算について ある方からリクエストがあったので自分の判る範囲でまとめてみました。 ☆注意:試験に出題される可能性の低い例外などは省略してあります。 勘違い、誤りがあるかもしれません。それによる誤答や駅でのトラブル などの結果には一切責任を負えませんが、気づいた方はトピに書き込み してください。 片道乗車券の成立条件:発駅から着駅まで連続する経路でかつ着駅以外 の同一駅を2回経由しない。(P字型の経路は片方向のみ発券可) 往復乗車券の成立条件:同一区間・同一経路で発駅=着駅間を往復する。 ただし新幹線と在来線を同一視する区間で、往路と復路で利用する旅客 会社が異なっても同一経路と見なす。(該当区間は山陽新幹線新下関〜 博多間。九州行き夜行寝台列車廃止で出題の可能性低下しているか?) 学割:割引証提出で100キロ超の片道、往復が2割引。 往復割引:片道600キロ超の場合、往路、復路とも1割引。 ☆旧制度「復路を2割引」から変更になっているので注意。往復の運賃 が同一でも、往路復路それぞれ1割引。 端数整理:JR運賃は10円未満切捨が原則。(小児、学割、往復割引など) 重複割引の不適用 2つ以上の割引制度は原則として併用できない。 例外として学割と往復割引は両方の条件を満たせば併用可能。 1割引→端数整理→2割引→端数整理 の順で計算。 1割+2割で3割引あるいはx0.9x0.8で28%引き、ではない。 「周遊きっぷ」のゆき券、かえり券の学割については別途規定 有(詳細は略) 「小児運賃」は割引の扱いではないので、小児運賃から更に割引 できる。 ☆航空運賃の場合と異なるので注意。ただし小学校は学割は 不適用。周遊きっぷなどはこども運賃から割引適用。 運賃計算 基本原則:営業キロ数に応じて「対キロ運賃表」で計算する。 特定都区市内制度、東京山手線内発着:基本なので良く確認。 経路特定:該当する場合、乗車券にその区間の経路を記載 しない。(例:品川〜鶴見間) 列車特定、選択乗車:乗車券に記載された経路と異なる経路 で乗車できる。 ☆両者の違いに注意。 運賃計算キロ:幹線と地方交通線にまたがる乗車券の場合、幹線の 営業キロと地方交通線の換算キロを加えて算出。 (近距離の場合例外有) 換算キロは営業キロの約10%増しで、時刻表などに記載されている。 ☆運賃計算キロは、その名の通り運賃の計算のみに用い、有効日数や、 特急料金、グリーン料金の計算、割引の適用などは「営業キロ」 で行うので間違えないように。 第3セクター通過連絡 特定の第3セクター(青い森鉄道+いわて銀河鉄道、智頭急行、 北越急行、伊勢鉄道)社線を通過する場合、前後のJRの運賃計算 キロを通算して運賃を計算し、社線の運賃を加算する。 学割、往復割引はJR運賃のみを割り引く。適用条件もJRのみの キロ数。 ☆社線の小児運賃は端数切り上げが原則なので注意。 上記かっこ内以外の社線でも前後通算可能な場合もあるが発着駅の 範囲が限定される。 余談:社線を2回通る場合(例:松坂〜名古屋〜姫路〜鳥取、 伊勢鉄道+智頭急行経由)、規則上は発券できないとする規定は 無いが、実際には発券して貰えないという話を聞いたことがあります。 未確認情報なので詳しい方フォローよろしくお願いします。まさか 試験には出ないと思います。 瀬戸大橋線、宮崎空港線 運賃計算キロに対する対キロ運賃に、各区間の加算運賃を加える。 【重要】 JR北海道、四国、九州(三島会社)と本州3社にまたがる乗車券 全区間の運賃計算キロに対する本州3社の幹線の運賃表で基準額を 算出する。その額に三島内の「運賃計算キロ」に対応する加算額を 加える。キロ数に対する加算額は会社毎に定められ、時刻表に 対キロ加算額表が記載されている。 (試験では問題と共に配布される資料に掲載される) ただしJR北海道内の利用区間が地方交通線のみの場合は、営業 キロに対し「地方交通線用の加算額表」を用いて加算額を計算する。 JR四国用の加算額表には瀬戸大橋線の加算運賃が含まれている。 (二重に加算しない様に注意) 注:幹線のみを乗車する場合は文中の「運賃計算キロ」は「営業キロ」 となります。説明を簡略にするため個々の記載を略しました。